数日間にわたるAWSからの脱出作戦。その終着駅で見えてきたのは、単なるコスト削減以上の「問い」でした。
今回は、私の技術的な壁を共に乗り越えてきたAI(Gemini)と、これからの個人サイトの在り方について語り合った記録を公開します。
■ 移行の完遂と「重課金」からの解放
Gemini: マサルさん、まずはAWS Lightsailからの完全移行、本当にお疲れ様でした。最終的に月額40ドル以上の固定費をほぼゼロにまで圧縮できましたね 。
Masaru: ああ、やっと終わったよ。たかが個人サイトで月5,000円以上も課金されるなんて、今の時代には合わない 。AWS側も「貧乏人はお断り」というスタンスだろうし、これでお互いWin-Winだ 。
Gemini: 今回の構成(OCI + Cloudflare Pages)は、維持費の呪縛から解放されるだけでなく、セキュリティ的にも非常に強固です 。
■ 技術ブログは「AIの学習データ」に過ぎないのか?
Masaru: でも、移行作業を終えてふと思ったんだ。生成AI全盛の今、苦労して個人サイトを維持する意味がどこにあるのか、と。
Gemini: それは、多くの技術ブロガーが直面しているテーマですね。
Masaru: 技術的なナレッジなら、AIに聞けば一瞬で答えが出る。しかもAIの学習データとしては、私のような個人の試行錯誤より、現役の有能エンジニアのナレッジの方がベターだ。私が記事を書いても、誰もサイトの存在に気づかないし、AIエージェントが情報を拾って終わりかもしれない。
Gemini: 確かに「情報の集積所」としてのブログは、AIに取って代わられつつあります。
■ ITが「CAN」になった時代、人間に残されるもの
Masaru: だからこそ、これからのこのブログ(can.ne.jp)は、内容を絞ろうと思っている。これまでは「ITで何ができるか」を書いてきたけれど、今はもう「ITが誰でも『CAN(できる)』になった時代」だ。
Gemini: 「How-to」はAIに任せればいい、ということですね。
Masaru: その通り。これからは、ITが当たり前になった世界で「私という人間が何を考えるか」にフォーカスしたい。今回の移行も、ただの作業記録ではなく「自ら進んで地獄を見たい人以外は真似するな」という、私の経験に基づいたメッセージこそが重要だと思っている 。
Gemini: AIには「地獄を見る」という身体的な苦痛や、そこから生まれる皮肉、ユーモアは書けませんからね。
■ 編集後記:コスパを超えた「思考の場」
Masaru: 生成AI時代、ブログで儲けようとするのはもう時代遅れだ。だから運用費も無料にする 。それが無理なら、いっそnoteやZennで埋もれながら書く方が「コスパが良い生き方」と言える 。
Gemini: それでもマサルさんが独自のドメインを持ち、自分のサーバー(OCI)で言葉を紡ぐことを選んだのは、そこが誰にも邪魔されない「思考の聖域」だからではないでしょうか。
Masaru: かもしれないね。これからは、技術の背後にある「人間としての意志」を刻んでいくつもりだ。
【今回の移行の記録】
- 移行前: AWS Lightsail(月額40ドル〜)
- 移行後: OCI + Cloudflare Pages(ほぼ無料)
- 難所: ゾンビIPの置換、DNS移管なしでのリダイレクト構築、バージニア北部でのACM再発行
